子どもの思考力

非認知能力を伸ばすには?家庭でできる具体的な方法を専門家が解説

2026.10.24

「非認知能力」という言葉を耳にする機会が増え、うちの子は大丈夫だろうかと気になっている方も多いのではないでしょうか。テストの点数だけでは測りにくい、粘り強さや自己肯定感、人と関わる力といった非認知能力は、家庭での日々の関わり方次第で育てていくことができると考えられています。

この記事では、非認知能力を伸ばすにはどうすればいいのか、家庭で今日から実践できる方法を中心に解説します。具体的には、次の3つの観点から見ていきます。

  • 非認知能力とは何か、なぜ今注目されているのか
  • 家庭でできる具体的なトレーニング方法
  • 家庭だけで難しいと感じたときの選択肢

特別な教材や高額な習い事は必要ありません。まずはできることから、一緒に見ていきましょう。

なお、当記事を解説するFive Keysは、日本初の非認知能力開発専門塾として、開校より15年以上にわたり実践と検証を重ねてきました。心理学・脳科学に基づく5カテゴリー・全93テーマの体系的なカリキュラムを通じて、子どもが自ら考え、挑戦し、人と関わる中で生きる力を育んでいます。

非認知能力の伸ばし方を専門的な視点から知りたい方は、ぜひ以下よりFive Keysの公式サイトをご覧ください

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非認知能力を伸ばすには、家庭でできることから始めよう

非認知能力を伸ばすには、家庭でできることから始めよう

非認知能力を伸ばすというと、特別な教材や高額な習い事が必要だと身構えてしまう方も多いかもしれません。しかし、日常のちょっとした関わり方の工夫で、家庭からでも十分に育てていける力なのです。まずは、非認知能力の伸ばし方について、基本的なところをおさらいしましょう。

非認知能力を伸ばすには「特別なこと」より「日常の関わり方」が鍵

「非認知能力」は、粘り強さや自制心など、テストの点数だけでは測りにくい心の力を指します。特別な教材や高価な習い事がなくても育める力だと考えられているのです。

たとえば、難しいパズルが解けずに悔しさをこらえたり、公園で友だちが使いたそうにしているスコップを順番に貸してあげたりする瞬間などは、非認知能力を育てる大切な機会になります。

何か特別なことをしなければと気負う必要はありません。まずは目の前の子どもの様子をよく観察し、今すでにある小さな成長の芽に気づくところから始めてみましょう。

焦らず、ひとつずつ試す姿勢が伸ばし方の土台になる

非認知能力の伸び方には即効性がなく、日々の積み重ねの中でゆっくりと現れていく傾向があります。一度にすべてを整えようとする必要はありません。

たとえば、朝の身支度でぐずってしまう子どもがいたとして、その日は「自分で選ばせる」というひとつの対応だけを試してみる、といったイメージです。1週間ほど様子を見て、合わなければ別の方法に切り替えるくらいの柔軟さで十分でしょう。

完璧を目指すのではなく、今日できることをひとつ選ぶ姿勢が、結果的に長続きするコツになります。

そもそも非認知能力とは?伸ばし方の前に知っておきたい基礎知識

具体的な伸ばし方を知る前に、非認知能力がどのような力なのかを簡単に押さえておきましょう。

非認知能力とは、テストでは測りにくい心と社会の力

非認知能力とは、IQや学力テストの点数では数値化しにくい、意欲や忍耐力、協調性、自制心といった心と社会性に関わる力の総称です。認知能力が目に見える学力であるのに対し、非認知能力は目に見えにくい心の力だといえるでしょう。

たとえば、テストで満点を取る力は認知能力ですが、わからない問題にも粘り強く向き合い続ける姿勢は非認知能力にあたります。この力があると、子どもは目標に向かって粘り強く取り組んだり、周囲の人と円滑な関係を築いたりできるようになると考えられています。

なお、非認知能力の中にも一定の指標で測定できるものはあり、すべてが数値化不可能というわけではありません。

非認知能力が学力や将来の社会性を支える理由

非認知能力は、認知能力を発揮するための土台としての役割も担っていると考えられています。テレビを我慢して机に向かう自制心や、わからない問題でもすぐに投げ出さない粘り強さがなければ、そもそも学習は始まらないからです。

目に見える学力の伸び悩みの根っこには、意欲や粘り強さといった非認知能力が関係しているケースも少なくないといわれています。より詳しく知りたい方は、非認知能力の基礎知識をまとめた、以下の記事もあわせてご覧ください。

» 関連記事:非認知能力とは?子どもの生きる力を伸ばす方法を専門家が解説

家庭で非認知能力を伸ばすには?具体的なトレーニング方法

ここからは、家庭で今日から実践できる具体的な伸ばし方を見ていきましょう。日々の声かけを少し変えるだけでも、子どもの力の育ち方は大きく変わっていく可能性があります。具体的には、次の5つのアプローチを紹介します。

プロセスを認める声かけで、自分を信じる力を育てる

結果だけでなく、そこに至るまでの努力や工夫を具体的に認める声かけは、子どもの自己効力感を育む要因の一つになり得ると考えられています。

たとえば、算数の宿題に何度も挑戦してようやく解けたとき、「毎日コツコツ頑張ったね」「何度も試して良い方法を見つけたね」と、頑張った過程に注目して伝えてみてください。子どもは自分の行動を、自分自身で価値あるものだと感じられるようになるでしょう。

この自分を信じる力こそ、非認知能力全体を支える土台なのです。

自分で選ばせる経験で、考える力と目標達成力を伸ばす

今日着る服や遊びの内容など、年齢に応じた小さな選択の機会を日常の中に用意してみましょう。子どもは自分の人生をコントロールしている感覚を得やすくなると考えられています。

あらゆる物事を適切に判断できない年齢のうちは、選択肢を2〜3個に絞ってあげるサポートも有効です。たとえば「今日は青い服と赤い服、どっちにする?」というように、限られた選択肢の中から選ばせてみましょう。

選んだ結果がうまくいかなくても、それ自体が大切な学びとなります。自分で目標を立てて取り組む力の土台になっていくのです。

家庭での対話でコミュニケーション力と愛される人格を育む

子どもの話をよく聞き、スマートフォンを置いて目を見て会話をする時間を作ってみてください。子どもは自分が大切にされていると感じ、もっと話したいという気持ちを持つようになると考えられています。

「今日学校で何が楽しかった?」といった問いかけから会話を広げ、子どもが話している間は最後まで遮らずに聞くことを意識しましょう。親が子どもの気持ちや行動を理解した上で対話を重ねることが大切です。

こうした積み重ねが、子どもの感情表現力や対人関係の土台となる力を育みます。

失敗を振り返る習慣で、粘り強さと立ち直る力を育てる

うまくいかなかったときに、なぜダメだったのかと原因を問い詰めるのは避けたいところです。代わりに、この出来事から何を学べるだろうと問いかけてみましょう。

「なんでできなかったの?」ではなく「ここから何を学べる?」といった声かけの違いだけで、子どもの受け止め方は大きく変わります。子どもが失敗を客観的に捉え、次への挑戦に活かす力を育むと考えられているのです。

安心して何度でも失敗できる家庭の雰囲気こそが、この力を育む上で重要になります。

小さな役割を任せることで、責任感と自己有用感を育てる

家庭でのお手伝いなど、誰かの役に立つ経験を積み重ねてみましょう。子どもの「自分は誰かの役に立てる」という自己有用感を高める要素の一つになり得ると考えられています。

ゴミ出しやペットの世話など、年齢に合った役割を任せてみてください。「今日もお手伝いありがとう」と感謝の言葉を伝えることで、達成感が可視化され、次への意欲にもつながっていきます。

カレンダーにシールを貼るなど、頑張りが見える形にする工夫も効果的でしょう。

非認知能力が高い子どもの3つの特徴

非認知能力が高い子どもの3つの特徴

では、非認知能力が高い子どもには、どのような特徴が見られるのでしょうか。ここでは代表的な3つの特徴を、具体的な場面とあわせて紹介します。

「自分ならできる」と思える自己肯定感がある

非認知能力が高い子どもは、たとえ難しい課題に直面しても、自分ならできる感覚を持ちやすい傾向があります。たとえば、初めて挑戦する縄跳びの二重跳びがうまくいかなくても、「次はできそう」と前向きに捉え直せる姿がその一例です。

この自己肯定感は、生まれつきの性格だけで決まるものではありません。日々の小さな成功体験と、それを認める周囲の関わりによって、少しずつ育まれていくものと考えられています。

最後までやり抜こうとする粘り強さがある

難しいジグソーパズルを途中で投げ出さずに取り組み続けるといった姿も、非認知能力が高い子どもに見られる特徴のひとつです。困難があっても粘り強く挑戦し続けられる力といえるでしょう。

この力は、失敗を責めずに過程を認める関わりの中で少しずつ育っていくと考えられています。大人が先回りして答えを教えず、子ども自身が試行錯誤する時間を見守ることも大切なポイントです。

相手の気持ちを想像しながら関われる社会性がある

友だちが使いたそうにしているおもちゃを、順番に貸してあげられる子どもがいます。他者の気持ちを想像しながら関われることも、非認知能力の表れのひとつです。

こうした社会性は、家庭内での家族とのやりとりや、きょうだいや友だちとの関わりを通じて自然と育まれていくと考えられています。もめ事が起きた際も、すぐに親が仲裁せず、子ども同士で解決を試みる時間を見守ることが力を育みます。

家庭だけで難しいと感じたら…非認知能力育成の専門塾「Five Keys」という選択肢

家庭での関わり方を工夫することはとても大切です。それでも、わが子に合う伸ばし方が本当にこれで合っているのか、迷う場面もあるでしょう。

そんなときは、非認知能力育成を専門にしてきた機関の知見を頼ることも、前向きな選択肢のひとつです。一人で抱え込まず、外部のサポートを受けて今の関わり方を見直すことも、非認知能力を伸ばすうえで有効な手段だと考えられています。

外の力を借りることは教育の放棄ではありません。親子が笑顔で過ごすための役割分担のひとつと捉えることができるのです。

私たちFive Keysは、日本初の非認知能力開発専門塾として、開校から15年以上にわたり実践と検証を重ねてきました。心理学・脳科学に基づく5カテゴリー・全93テーマの体系的なカリキュラムを整え、創設者の井上顕滋がこれまで延べ6万人以上の子どもと保護者に向き合ってきた実績があります。

家庭での関わり方がこれで合っているのか不安に感じたり、子どもに合う伸ばし方を知りたいと思ったりしたときには、ぜひ私たちFive Keysを頼ってみてください。

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非認知能力を伸ばす上でよくある質問と回答

最後に、非認知能力を伸ばす上でよくある質問に回答します。

非認知能力はいつまで伸びますか?

非認知能力は幼児期から学童期にかけて特に大きく伸びるといわれています。ただし即効性のあるものではなく、日々の積み重ねの中でゆっくりと育っていく力だと考えられています。

年齢を重ねてからでも、日常の関わり方を少しずつ変えていくことで、着実に育んでいくことができるでしょう。今の年齢だから間に合わないことはなく、気づいたときから始めることに意味があります。

非認知能力を伸ばすには、まずは何からすれば良いでしょうか?

まずは一度にすべてを整えようとせず、今気になっている困りごとをひとつ選んでみましょう。対応もひとつだけに絞って試すのがポイントです。

主なアクションは次のとおりです。

  • 選択肢を提示する
  • 達成を見える化する
  • 環境を整える

これらを1週間ほど試し、合わなければ別の方法に切り替える柔軟な姿勢が、家庭での伸ばし方を無理なく続けるコツになります。完璧を求めず、できることから少しずつ試していく姿勢が何より大切です。

非認知能力を伸ばすには、焦らずひとつずつ試すことから

非認知能力を伸ばすには、特別な教材や高額な習い事よりも、日々の関わり方の中にヒントがあります。プロセスを認める声かけ、自分で選ばせる経験、家庭での対話、失敗の振り返り、小さな役割を任せることなど、どれも今日から始められることばかりです。

育て方に、唯一の正解はありません。今の関わり方を否定する必要もないのです。

参観日で我が子の様子に胸がざわついた日も、SNSの投稿にドキッとした夜も、それだけあなたが子どもの成長を真剣に考えてきた証だといえるでしょう。今の関わり方を土台に、できることをひとつずつ試しながら、わが子に合った伸ばし方を見つけていってください。

もし家庭での関わり方に迷いを感じたときは、非認知能力開発専門塾Five Keysが、心理学・脳科学に基づく知見で伴走します。詳しく知りたい方は、ぜひ以下の公式サイトをご覧ください。

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この記事の監修者
井上 顕滋

非認知能力開発の専門家。
心理学・脳科学をベースに、20年以上にわたり子どもから経営者まで「人の可能性を引き出す指導」を行っている。
子ども向け非認知能力開発専門塾「Five Keys」創設者として、延べ6万人以上の子ども、保護者を指導。

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