コラム

子どもの自己肯定感

レジリエンスとは?子どもの心の回復力を育む秘訣を徹底解説

2025.10.29
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2025.11.03

「うちの子、どうしてこんなに打たれ弱いのかな?」

子どもの些細な失敗で深く落ち込んだり、新しい挑戦をためらったりする姿を見て、不安を感じたことはありませんか?

現代社会は情報過多で変化が激しく、多くの子どもたちが心の課題に直面しています。その結果、親としては「このままで大丈夫だろうか」という切実な不安を抱えているかもしれません。

その不安を解消するキーワードが「レジリエンス」という力です。

レジリエンスとは、単なる根性論や心の強さではありません。

逆境や困難に直面したときに、それを乗り越えて立ち直るための心の回復力であり、科学的なアプローチで育むことのできるスキルです

この記事では、子育てで直面する具体的な悩みから、その解決策となるレジリエンスの正体やご家庭で実践できる具体的な方法まで、非認知能力開発の専門家の視点から徹底的に解説します。

子どもがどんな困難にもしなやかに立ち向かえる折れない心を育むためのヒントを、この記事から見つけていきましょう。

私たちFive Keysは、非認知能力開発専門塾として、子どもの心の成長にお悩みの保護者様もサポートしています。

ご家庭での取り組みに加え、より専門的な知見から子どもの可能性を最大限に引き出したい方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

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子どものレジリエンスを育むには?まずはサインに気づくことから

子どものレジリエンスを育む第一歩は、その兆候に気づくことです。もし、お子さまに次のような様子がよく見られる場合、レジリエンスを育む関わりが役立つかもしれません。

兆候
立ち直りが遅い発表会で少し間違えただけで、次の練習を嫌がるようになる
挑戦への意欲が低い新しい習い事を始めようとした際も、「自分には向いてないから」と挑戦前から諦める
気持ちの切り替えが苦手テストや発表でのミスを、終わった後も何時間も引きずって他科目や次のことに集中できない
ネガティブ感情を抱え込む怒ったときに物を投げたり、逆に無言でふさぎ込んだりする
孤立しやすい誘いを一度断られただけで、次回以降も誘われないと決めつける

これらの様子は、子どもの気質やその時の状況によって見られる自然な反応でもあります。

もしお子さまに当てはまる部分があったとしても、過度に心配する必要はありません。

レジリエンスは生まれつきの才能ではなく、保護者様のちょっとした関わり方で育むことができる力だからです。

心のしなやかさを育むレジリエンスとは?

レジリエンスは心が折れないようにすることではなく、一度折れても再び立ち直る、回復するしなやかさを指します。

この力は、以下の3つの要素が複雑に絡み合って形成されるものです。

生まれ持った気質

レジリエンスの強さは、生まれつきの気質に左右されることがあります。

たとえば、楽観的でユーモアのあるお子さまは、逆境にぶつかってもスムーズに立ち直れることが多いでしょう。

ですが、自分のお子さまにそうした気質が見られなくても、落ち込む必要はありません。

生まれ持った気質を直接変えることは難しくても、お子さまのレジリエンスは、親の関わり方次第で伸ばすことができるからです。

土台になる家庭環境

子どもが「つらいときには、家族がそばにいてくれる」「安心して何度でも失敗できる」と感じられる家庭環境は、レジリエンスを育む上で最も重要な土台とされています。

親をはじめとした周囲の大人が、精神的に安全な安全基地を意図的に作り出すことが大切です。この安全基地があることで、子どもは恐れることなく様々なことに挑戦し、たとえ失敗しても安心して戻ってこられる場所があるという確信が持てます。

この考え方は、スタンフォード大学の心理学者キャロル・S・ドゥエック博士が提唱する「成長マインドセット(Growth Mindset)」の概念と通じるものです。

このマインドセットは、「人の能力は努力次第で伸びる」という信念をもち、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を育みます。

ご家庭がこのマインドセットを育む場所となることで、子どもは「失敗しても大丈夫」という安心感を深く持つことができます。

子ども自身が積み重ねていく経験

レジリエンスは、失敗や困難を乗り越える経験を通じて後天的に身につけられる能力です。

特に安心して失敗できる環境が重要で、この経験を繰り返すことで、子どもは「失敗は怖いものではない」と学び、次の挑戦への原動力を得ていきます。

失敗は、子どもが「どうすればうまくいくか」を学ぶための重要な機会です。この経験を繰り返すことで、子どもは失敗を客観的に捉え、次への挑戦に活かす力を養うことができます。

心理学では、無意識に自分自身に問いかける「内的対話」が、心の状態に大きな影響を与えると考えられています。

たとえば、「なんでダメだったんだろう」というように、原因追及の質問ばかりしていると、ネガティブな思考のループに陥りがちです。

そうではなく、この内的対話そのものをポジティブな方向へ変えることで、レジリエンスを高めることができます。

「この出来事の良いところは?」「ここから何を学べるだろう?」といった建設的な質問に切り替えることで、失敗から学びを得る力を育めるでしょう。

レジリエンスを育む具体策

では、日々の生活でどのように子どもと関わればよいのでしょうか。子どものレジリエンスを育むための、具体的なアプローチを5つご紹介します。

安心できる安全基地を作る

子どものレジリエンスの土台となるのは、家庭が最も安心できる場所だという確信です。この確信を育むうえで最も重要なのが、無条件の愛情を伝えること

子どもが「自分はありのままで愛されている」と感じられるように抱きしめたり、「大好きだよ」「頑張っているね」といった言葉で、日頃から愛情を具体的に伝えましょう。

言葉だけでなく、子どもが帰宅した際に笑顔で迎える、忙しい時でも数分間は子どもの話に耳を傾けるといった行動も重要です。

これにより、子どもは「いつでも自分の居場所がある」という安心感を得ることができます。

また、保護者自身の感情が不安定だと、その感情が子どもにも伝わってしまいます。そのため保護者が完璧であろうとするのではなく、自身のストレスと向き合い、セルフケアを大切にすることも大切です。

感情に寄り添い、適切に受け止める

子どもが自分の感情を適切に処理する力を育むためには、親がその感情に共感することが大切です。たとえば、「それは悲しいね」「つらかったね」と子どもの気持ちを言葉で代弁してあげることで、子どもは自分の感情を客観的に認識し、言葉にする練習ができます。

「どうしてそんなに怒っているの?」と原因を問うのではなく、「お友達に意地悪されて、悔しかったんだね」といったように、気持ちを代弁してあげることで、子どもは「自分の感情は理解してもらえるものだ」と学びます。

悔しさや悲しみといったネガティブな感情も、次への挑戦の原動力となる大切な感情です。「そういうこともあるよね」と、そのまま受け止める姿勢が子どもの心を育てていきます。

失敗を成長のチャンスに変える

失敗から立ち直る力を育む上で、親の失敗に対する捉え方がポイントになります。

結果ではなく「プロセス」を褒めることを意識しましょう。

「テストで100点を取ったこと」だけでなく、「苦手な問題に最後まで挑戦したこと」など、子どもの努力や過程を具体的に褒めることが大切です。

「なんでできないの?」といった原因追及の質問は、子どもを追い詰めてしまいがちです。そうではなく、「この出来事の良いところは何?」「ここから何を学べる?」というコミュニケーションを心がけましょう。

「なんでできなかったの?」という原因追及の質問は、子どもに「できない自分」を責める気持ちを芽生えさせ、自己肯定感を下げてしまう可能性があります。

一方で、「この出来事から何を学べた?」という問いは、失敗を客観的に捉え、次への戦略を立てる思考力を養います。また、危険がない限りは安易に手を出さず、見守る姿勢を持つことも重要です。

子どもが自分で考え、自分で解決する機会を与えることで、失敗を乗り越える経験が子どもの力になります。

達成感を可視化し、楽しさを引き出す

子どもは「楽しい」と感じないと夢中になれません。

楽しさの源の一つは、達成感です

カレンダーなどに記録して、子どもの頑張りを「見える化」させましょう。

「毎日本を20分読む」「縄跳びを30回跳ぶ」といった小さな目標を設定し、達成感を積み重ねていくことが大切です。この「できた!」という喜びが次のやる気につながり、やがて大きな自信を育んでいきます。

また、家庭でのお手伝いも立派な目標です。「ゴミ捨てを1週間続けたね」とカレンダーにシールを貼ったり、「今日もお手伝いありがとう」と感謝の言葉を伝えたりすることで、達成感を可視化し、楽しさに変えることができます。

健全な信頼関係を育む

レジリエンス研究の第一人者であるカリフォルニア大学デービス校の名誉教授でもあるエミー・E・ワーナー(Emmy E. Werner)博士の研究では、困難な環境で育った子どもが逆境を乗り越えるには、「たった一人でも自分を信頼し、見守ってくれる大人」の存在が重要であることが示されています。

レジリエンスの中核は他者との関わりを通じて育まれます。困ったときに一人で抱え込まず、保護者様や周囲の大人に相談する勇気を育むためにも、「いつでも頼っていいんだよ」というメッセージを伝え続けることが大切です。

また、家のお手伝いなど、誰かの役に立つ経験を通じて「自分は誰かの役に立てる」という自己有用感を高めることが、自信につながります。

ご家庭での取り組みが難しいと感じたら

レジリエンスを育むにはご家庭での関わりが何よりも重要です。

しかし「本当にこのやり方で合っているのか不安」「もっと子どもの才能を伸ばす方法を知りたい」と感じる保護者様も少なくありません。

私たち日本初の非認知能力専門塾”Five Keys”は、まさにそうした保護者様の想いに応えるために存在しています。

私たちは、レジリエンスを含む「非認知能力」を専門的かつ体系的に育む教育のプロフェッショナルです。

Five Keysの3つの強み

1.脳科学と心理学に基づいたカリキュラム

私たちは、レジリエンスの鍵となる心の「内的対話」を根本から変えることに注力しています。

心理学では、無意識に自分自身に投げかける質問を「プライマリークエスチョン」と呼びますが、「できるかできないか」という二元的な問いは、行動につながりにくい思考に陥りがちです。

そこで私たちは、この「プライマリークエスチョン」を根本から変える指導を行っています。

「どうせ自分にはできない」といったネガティブな自己認識ではなく、「どうすればもっと上手くできるだろう?」「より上手くやる方法は?誰ならうまくやれる?聞いてみよう」といった、具体的な行動につながる前向きな思考へと導くカリキュラムを設計しています。

この考え方は、お子さまがどんな困難に直面しても、立ち向かうための土台になります。

2.「楽しいから夢中になる」独自の授業設計

遊びやプロジェクト学習を取り入れ、子どもの知的好奇心を刺激します。「やらされる勉強」ではなく「自ら取り組む学び」に変えていくことで、子どもは自然とレジリエンスを培うことができます。

3.専門家による徹底サポート

授業だけでなく、保護者様向けの勉強会や面談を通じて、子ども一人ひとりの成長をきめ細かくサポートします。小学1年生から通塾可能です。ご家庭と塾が一体となって、お子さまの成長を力強く支えていきます。

Five Keysに通う子どもたちの声

実際に、Five Keysで学んだ子どもたちからは、驚くほどの成長が報告されています。

世界展に出品されることになりました

「前は確実に自信があるものにしか挑戦しようとしなかったが、Five Keysに入ってからは自分がちょっと自信がないようなものでも、挑戦してみようかなと思うようになった。

結果『未来の科学の夢絵画展』の全国クラスで入賞し、世界展にも自分の作品が出品されることになりました」

(佐賀県・鐘ケ江 晟太郎さん:中1)

周りから支持されるようになりました

「以前は自信を失くす回数が多かったりネガティブに考えることが多かったのですが、自信もついてまわりから『変わったね』と言われることが多くなりました」

(長野県・北澤 さくらさん:中2)

これらの変化は、子どもが自らの力で未来を切り拓くための「生きる力」を身につけた証です。

しなやかな心を育み、子どもの未来を拓く

この記事ではレジリエンスの重要性から、家庭で実践できる具体的な方法、そして専門的なサポートの必要性までお伝えしました。子どものレジリエンスを育むことは、すぐに結果が出るものではないかもしれません。

しかし、親が日々の関わり方を少し変えるだけで、子どもの心は確実にしなやかになり、どんな困難にも立ち向かう力が育まれます。

完璧な子育てを目指すのではなく、お子様と一緒に学び、共に成長していくプロセスそのものが、かけがえのない財産となるでしょう。

この記事でご紹介した内容を、より深く理解したいと感じた方へ。

お子さまの可能性をさらに広げるための第一歩として、公式サイトをご覧ください。

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