子どもの目標達成スキル

子どものコミュニケーションが苦手なのはなぜ?原因と伸ばし方を専門家が解説

2024.07.16
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2026.08.05

「うちの子は、どうして自分から友達に話しかけられないんだろう…」

公園で一人遊びをしたり、授業参観で発言しなかったりする我が子の姿を目にすると、将来を案じてしまうものです。まわりの子が自然に輪に入っていく様子を見て、わが子だけが取り残されているような焦りを感じることもあるでしょう。

しかし、子どもにとってコミュニケーションが苦手であることは珍しくありません。その多くは、後天的に伸ばせる力です。

この記事では、コミュニケーション能力の定義から、子どもが苦手意識を持つ主な原因、家庭で今日からできる伸ばし方までを解説します。

なお、非認知能力開発専門塾である「Five Keys」の創設者・井上顕滋は、心理学・脳科学をベースに20年以上にわたり、延べ6万人以上の子ども・保護者と向き合ってきました。Five Keysは開校より15年以上にわたる実践と検証を重ねながら、体験型アクティブラーニングメソッドを通じてコミュニケーション能力を含む5つの非認知能力を体系的に育てています。

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子どもがコミュニケーションを苦手とするのは珍しいこと?

子どもがコミュニケーションを苦手とするのは珍しいこと?

友達に自分から話しかけられない、輪に入れない我が子を見ると、将来を案じてしまうものです。しかし、子どもにとってコミュニケーションが苦手なのは決して珍しいことではありません。

まずは、コミュニケーション能力そのものの捉え方を整理するところから始めましょう。

コミュニケーション能力はおしゃべりの上手さだけではない

コミュニケーション能力とは、話す量ではなく、相手と信頼関係を築きながら対話を通じて納得解を作り出す力です。

参観日で我が子だけが黙っていると不安になる一方、「家ではよく話すから大丈夫」と考える保護者もいるでしょう。しかし、この二つの見方には、コミュニケーション能力を流暢さや社交性といった外向的なパフォーマンスとして捉えている点で、共通する誤解が潜んでいます。

実際には、一方的に話し続けるスタイルは協調性がないと受け取られるリスクをはらむものです。口数が少なくても、相手の意図を汲み取り本質的な言葉を返せる子どものほうが、信頼されるリーダーへと育っていくケースは少なくありません。

コミュニケーション能力は後天的に伸ばせる

「話が上手な子」と聞くと、多くの人は会話の量をイメージしがちです。しかし、コミュニケーション能力の本質は、意思疎通能力にあります。

相手の意図や感情を読み取る力、相手の話す内容を理解する力の両方を含んだ、総合的なスキルといえるでしょう。

人の話を聞かない、人見知りしてしまう、話すのが苦手といった状態は性格として固定されたものではなく、訓練によって大きく伸ばせる可能性があります。社会に出てから必要とされる力だからこそ、子どものうちから意図的に育てていく視点を持つことが大切です。

コミュニケーション能力が低い子どもに見られる原因

コミュニケーション能力が低い子どもに見られる原因

コミュニケーション能力が低い原因は一概に言えず、複数考えられますが、よくある原因は以下の二つが挙げられます。

  • 人に対する不安感、恐怖心
  • 国語力の問題

それぞれについて解説します。

人に対する不安感、恐怖心があるから

まず一つ目ですが、他人からどう思われているのかをすごく気にしてしまって、積極的に交流できない子どもが多くいます。

周りの目線を気にしてしまうのは、「自己肯定感が低いから?」と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。友達から馬鹿にされた経験がトラウマになり、周りの目線を気にするようになった子どももいます。

こうしたトラウマは思春期になるとより強く影響しはじめるため、早い段階から解決した方がよいでしょう。例えば、何か新しいことに挑戦して失敗したことを笑われたり、誰かに悪口を言われるような体験をした場合、「挑戦する勇気の無い奴らの言うことなんて気にするな」「悪口を言うやつは人間として未熟なんだよ」と受け入れる必要のないネガティブな情報を跳ね除けるマインドを持たせることが重要です。

理解力・表現力といった国語力に課題があるから

上記のようなマインド面以外に、国語力もまたコミュニケーション能力に影響を与えます。例えば、読解力が低い、聞いた話を理解できない、また自分の考えをうまく伝えられないなどが挙げられます。

子どものレベルでの「コミュニケーション能力が高い」は、誰にでも話しかけられるなどが挙げられますが、社会に出ると、より高度なコミュニケーション能力、例えば理解力や表現力も必要になります。

これらのスキルも社会人になるまでに伸ばしておくと有利です。

子どものコミュニケーション能力の伸ばし方・トレーニング方法

子どものコミュニケーション能力の伸ばし方・トレーニング方法

外遊びなどを通じて子どもはコミュニケーション能力を獲得しますが、家庭でも実践できることはいくつかあります。

ここからは、コミュニケーション能力を伸ばす方法について解説します。

知らない人と接する機会を作る

子どもの頃から知らない人とたくさん接することが重要です。赤ちゃんのお子さんがいらっしゃる場合には、赤ちゃんの頃から知らない人に抱っこしてもらいましょう。お母さんと一緒にいて、たっぷり愛情を受け取ることは、赤ちゃんの愛着形成において非常に重要ですが、知らない人が優しい声で話しかけ、微笑みかけてくれることを経験させてあげることも、人見知りを未然に防ぐ上で重要です。

またそのほかにも、知らない人に話しかけるように促すことが効果的です。たとえば、誰かに道を聞いたり、レストランで「トイレはどこにあるか」を子どもに質問させてみましょう。

このように知らない人と接する中で、「意外と大丈夫だった」という経験が徐々に人に対する恐怖心を軽減していきます。このような経験がないまま成長すると、「人は何を考えているかわからないから怖い」というような恐怖心を持ったまま成長してしまいます。

挑戦や失敗を許容する

子どもが友達と接する中で馬鹿にされて、それがトラウマになることもあるかと思います。そのトラウマを放置すると、子どもがその後、挑戦することを避けたり、積極的に人と関わることをしなくなるので、子どものうちからトラウマを払拭してあげましょう。

これには親のマインドも重要です。子どもの挑戦や失敗に対して親が肯定的な態度を示す必要があります。

子どもが失敗した時にも「失敗した人を笑う方がおかしいんだよ。失敗したのは勇気を出して挑戦した証拠だから素晴らしいことなんだよ」と勇気づけてあげることが重要です。

そうでもしないと、子どもはできることだけをやるようになったり、絶対に間違わないように行動するようになったりします。挑戦が求められる今の時代に、失敗を避ける性格になると大人になってから苦労する可能性があります。

挑戦と失敗はセットであるということを親も認識した上で、子どもをサポートしていきましょう。

読み聞かせ・音読で国語力を育てる

一般的な話になりますが、国語力の低さはやはり読み聞かせが効果的です。子どもの頃から読み聞かせをしてもらった子どもは国語力が伸びやすい傾向にあります。

また本などを音読させてみて、読み方や意味がわからなければ、それを調べる環境を整えてあげることも重要です。黙読となると、わからない単語があっても読み飛ばしてしまいます。音読しながら、わからないところがあれば止まって、調べて、理解する、この繰り返しによって徐々に言葉の意味を理解し、語彙力を高めることで読解力も上がっていきます。

読解力が上がるから、理解力が上がり、それが表現力につながっていきます。そのため、その土台となる読み聞かせや音読をいつも親御さんにはおすすめしています。

コミュニケーションが苦手な子どもについてよくある質問

ここまで、コミュニケーションが苦手になる原因と伸ばし方について解説してきました。ここからは、保護者の方から特に多く寄せられる疑問に、一つずつお答えしていきます。

コミュニケーション能力を高める習い事はどう選べばいい?

特定の習い事そのものに、コミュニケーション能力を伸ばす特別な効果があるわけではありません。大切なのは、伸ばしたい力を明確にした上で選ぶことです。

チームで一つの目標に向かうチームスポーツでは、仲間との摩擦や励まし合いの中でコミュニケーション能力が磨かれていくと考えられています。一方で、習い事を増やしすぎると一つひとつに集中できず、上達を実感しにくくなることもあるでしょう。

数を優先するのではなく、本人が取り組みを通じて成長を実感できるかどうかを基準に選ぶことをおすすめします。

» 関連記事:非認知能力は習い事で育てよう!家庭でできる伸ばし方も紹介
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外遊びが減ってきていることもコミュニケーション能力に関係しますか?

外遊びの減少は、コミュニケーション能力が育ちにくくなっている一因と考えられます。

コミュニケーション能力とは、伝える・聞くだけでなく、相手の表情や雰囲気から感情の変化を察する力も含みます。この察する力は、友達との摩擦を通じて磨かれていくものです。

外遊びにはそうした摩擦の機会が多く含まれていますが、少子化や共働き世帯の増加、放課後の習い事や屋内遊びの増加といった環境の変化により、人間関係の摩擦を経験する機会そのものが年々減ってきています。

だからこそ、意識的にコミュニケーション能力を育てていく姿勢が求められています。

参考:子どもの体力向上のための総合的な方策について(答申)

発達の特性が心配な場合はどうすればいい?

性格的な苦手さと、医学的な診断が必要な状態は別のものです。

日常生活に大きな支障が出ている、集団行動が極端に難しいなど気になる点がある場合は、自己判断で抱え込まないでください。医療機関や自治体の発達相談窓口など、専門機関への相談を検討しましょう。

子どものコミュニケーションが苦手なのは克服できる!今日からできる一歩を

子どものコミュニケーションが苦手だと感じたとき、多くの保護者はすぐに何とかしようと焦ってしまいます。しかし、本当に必要なのは、矯正することではなく、その子の状況を理解し、合ったサポートを重ねていくことです。

家庭での関わり方をほんの少し変えるだけで、子どもの中には確かな変化が芽生え始めます。

  • 今日、知らない人にひとこと挨拶をさせてみる
  • 失敗を笑わずに、挑戦した事実を認めてあげる

このような小さな積み重ねが、やがて子ども自身の自信となり、人と関わることへの恐れを少しずつやわらげていくはずです。

それでも家庭での工夫だけでは変化を感じにくい、あるいは社会に出て通用する力までしっかり育てたいとお考えなら、非認知能力開発専門塾Five Keysの指導も選択肢の一つになるでしょう。心理学・脳科学に基づいた体系的なカリキュラムと、6万人以上の指導実績をもとに、お子さまが自分の言葉で人と信頼関係を築ける力を育てます。

詳細が気になる方は、ぜひ以下より内容をチェックしてみてください。

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この記事の監修者
井上 顕滋

非認知能力開発の専門家。
心理学・脳科学をベースに、20年以上にわたり子どもから経営者まで「人の可能性を引き出す指導」を行っている。
子ども向け非認知能力開発専門塾「Five Keys」創設者として、延べ6万人以上の子ども、保護者を指導。

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